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【書評】学校事務員増で教員を救え。「ブラック化する学校」前屋毅


無花果です。

スペシャリストってかっこいいじゃないですか。手に職って言ってもいいやもですが。

けれど一番身近なスペシャリストが死にかけてることについては前々から気になっていたのです。

というわけで今日は「ブラック化する学校」前屋毅 青春新書

 

とにかく先生は追い詰められている

ざっくり言うと、小中高の教員が死ぬほど忙しいし低賃金で死にそうなのに、受験競争は激化するし親はやたら出張ってくるしで仕事増えて更に死にそうだし残業代は出ないのに「子どものために」で頑張って!って言われてる、という話。

これについては色々思うところあって、子供のためにってお前らがこなしちゃうから直らんのよ!!とか考えることもあります。まぁそれはともかく。

単純に先生の給料を多くしたり、先生を増やすことで解決することなんでしょうか?本文中で”教員が負担に思うこと”で「国や教育委員会からの調査対応」「保護者・地域からの要望対応」があがってます。これって先生増やして解決しなくないです?

事務職にやらせましょう。

先生は教育の専門家なんですよ。専門家は書類事務なんて最低限以外しなくていいし、親の対応なんて本当にクリティカルなもの以外しなくていいし、調査の中身は作っても窓口にはならなくていい、事務連絡文書なんて作らなくていい、修学旅行先との調整もいらない、アンケートの集計なんてしなくていい。

だって下手だから。教育の専門家が事務仕事まで上手い必要もないし必然もない。

以前公立高校の先生とやりとりしてて、ワードファイルにパスワードを付ける方法を電話で1時間かけて説明した僕が言うんだから間違いない。いやアレはやばかった。

というわけで、大学で事務職員をやっていた僕の1意見としては、小中高の学校事務員増員を提案したいのです。だって事務足りないんだもん。

数字で見ても少ない事務職

というわけで文科省の統計から引っ張ってきた数字をご覧ください。いっぱい載せると大変だから小学校と大学だけの比較だけど許してね。

◆事務員数

 小学校:国立  142+公立23694=23836

 大学 :国立26592+公立 4661=31253

◆児童or学生数

 小学校:国立 41067+公立6481396=6522463

 大学 :国立612509+公立 148042= 760551

★児童or学生数/事務員数=事務員一人当たり児童or学生数

 小学校:273.6 人

 大学 : 24.3 人

数字引用元:文部科学統計要覧(平成27年版):文部科学省

足りね~~~~~~~~~~~~!!

今10分で引いてきた数字なので細かい相違はあるかもだし、大学事務は研究部門も入ってくるとかいろいろありますけど、いくらなんでも足りね~~~~~~~~!!!!

これ、なんで回ってるかって先生が事務仕事をやってるからなんですよね。本文中でも過労死した先生のケースが取り上げられてましたが、ひどいときは庭木の剪定とかまでやらされてたとか。とにかく教育以外の事務が多すぎる。

更に事務仕事をきちんと事務職が行うメリットは多くて、

★教員免許を持っていなくても学校運営に関われるスタッフの割合が多い方が明らかに人材が確保しやすい。

そして何より重要なのは、

★「子供のために」とか思わずドライに仕事をする人の割合を増やして、この異常性を修正する力にできる。

逆に言えば、事務の力を思い知れ!ってことでもありますけどね。

ともかく、学校教育についてデータもあってきちんと書いてあるので、これから小学校にお子さんが入るぞ~って人とかは読んでおいた方がいいと思います。